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高次脳機能障害を持つ方とのコミュニケーションについて

カラフルには、「高次脳機能障害」を持つ利用者さん(以下、Aさん)がいます。

高次脳機能障害とは、病気や事故等により脳に損傷を受けたことが原因で、脳の機能が制約され生活に支障が出る障害です。
損傷を受けた脳の場所により、現れる障害も違ってきます。

症状としては、記憶障害(忘れやすい、同じことを繰り返す等)、注意障害(一つの事を長く続けられない、同時進行に物事を行う事が困難)、遂行機能障害(人に指示してもらわないと出来ない等)、社会的行動障害(興奮する、思い通りにならないと大声を出す、自己中心的になる等)があります。

障害を理解すること

Aさんは、自分がお話したことや、人から聞いた事をしばらくすると忘れてしまいます。また、自分の思い・考えが相手に伝わらないと大声を出したり、興奮して怒ってしまうこともあります。

Aさんの障害のことを理解していないと、「また同じことを言っているなぁ~」・「どうしていつも大声を出して怒ってるのだろう?」と思ってしまい、近づきがたい人になってしまい、コミュニケーションをとることが困難になってしまいます。

先ほども書きましたが、この障害は、記憶障害(忘れやすい、同じことを繰り返す等)、注意障害(一つの事を長く続けられない、同時進行に物事を行う事が困難)、遂行機能障害(人に指示してもらわないと出来ない等)、社会的行動障害(興奮する、思い通りにならないと大声をだす、自己中心的になる等)によって起こることなので仕方がないのです。

その人の本質も理解することの大切さ

Aさんは、本当はみんなと仲良くなりたいし、一緒に色んな楽しい話をしたいのです。でも、Aさんの本来の性格である“恥ずかしがり屋”なところと障害が合体してしまい、素直になれないところがあります。また、人を自然と思いやる気持ちもあり、素晴らしい所もあります。

でも、その事が分かるのはAさんとよく関わっているからなのです。
こちらから関わっていくことも必要ですが、Aさん自身も自分の障害の特性を理解し、自分で我慢したり、抑えることが出来ることは努力する必要もあるのです。

お互いに出来る事を努力していけば、気を遣うことなく、自然とスムーズにコミュニケーションを取る事が出来るのではないかと思います。

本当にいつも「勿体ないなぁ~、努力していいところを前面に出していけばいいのになぁ~」と見ていて歯がゆい思いをしています。

見守る人がいれば、人は変われる

Aさんと何年も関わっている病院の関係者さんによると、Aさんはカラフルに来られてから、以前よりもすごく穏やかになって驚いたそうです。

Aさんはカラフルに来られる前は数か所の事業所で作業をされていましたが、作業が忙しく、スタッフや他の利用者さんとの交流はあまり無かったようです。おしゃべりが好きなAさんにとってはつらい環境だったのではないかと思います。

障害だからと、その人の本質を見る事無く、マニュアル通りの接し方では、その人も関係者も、それぞれの思いが交差することなく、平行線のままの関係が続くだけです。

最も大切なことは何だろう?

Aさんは、毎日何かしらの問題をスタッフにぶつけてきます。こちらはスルーすることはしません。いつも体当たりで対応をしています。対応の後はAさんもスタッフもぐったりです。

Aさんがそのような事を仕掛けるのは、スタッフを信頼しているからでしょう。自分の考え・想いを聞いてくれる人がいるというのは貴重なことです。

信頼関係がなければ、無理難題を吹っ掛けたとしても、冷たく事務的に処理されるか、注意をされて終わりでしょう。

信頼は一朝一夕に築くことは出来ません。時間をかけて根気強く関わっていくことで、お互いのことを理解して生まれるものだと思います。

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