カラフルの授業でのこと
カラフルで「あいさつ・礼儀」についての
授業をしました。
私はファシリテートをしました。
「あいさつ」はみなさんされるのですが、
声が聞こえなかったり、顔を見ないで挨拶する方もいます。
「同じあいさつをするなら、
元気にあいさつしてくれると嬉しいいなぁ~。
どうしたら気づいてもらえるかな?」と思いながら、授業に臨みました。
まず、
「あいさつはどうしてあるのだと思いますか?」
とみんなに尋ねました。
みんなからは、
「相手とコミュニケーションをとるため」
「自分から心を開くため」
「相手と気持ちよく付き合うため」
「人との関わりの基本」
「相手も自分も元気になるため」
等々、たくさんの意見が出てきました。
そして
「みんなの意見をまとめると、どういうことだと思いますか?」と尋ねると、ある利用者さんが「人との距離を縮めるもの」と答えてくれました。
みんな「あいさつ」の重要性を認識していました。
だけど、ちょっと勇気がなかったり、恥ずかしかったりして「あいさつ」が難しいのです。
でも、ある利用者さんは、
「カラフルに来て、あいさつの大切さが分かってきました。以前はあいさつすることが出来なかったけど、今は、みんなにあいさつをするのが楽しい!」と話してくれました。
また、「あいさつをする時、名前をつけてからあいさつするように心がけているよ☆」と教えてくれました。
私は「あいさつ」は一番簡単にできる
「人を認めること」ではないか?と思いました。
「どうしたら相手を認めることが出来るのだろう?」
と難しく考えずに、
「あいさつ」
をすることが「相手を認める」ことの第一歩ではないかと思いました。
自分は誰かを認めているだろうか?
認められているのは嬉しいことですが、
反対に自分は誰かを認めているだろうか?
と疑問に思いました。
認めるとしても、
自分に認められた人は嬉しいと思ってくれるだろうか?
「え~っ、嫌だな~」と思われないかな?
など色々考えてしまいます。
私達が生きている現代は
「○○ハラスメント」と呼ばれるものが横行していて、生きづらい世の中になっています。
好意でおこなったことであっても、
相手にとって不快であればハラスメントになってしまう。
自分を中心に考える人が多くなり、
思いやり・気遣いをもって人と関わることが難しくなってきているように思えます。
「相手はどう思うかな?」
と想像力を働かせることが出来る心の余裕がなくなってしまったのかな?と悲しくなります。
そのままでいいんだよ~♫
誰でも人に認められたいと思います。
自分もそう思います。
認めてもらえると、安心します。
ここにいていいのだと自然と思えます。
認めてもらった人を思い浮かべると、
心が温かくなります。
ショックなことや気分が落ち込むことがあっても、
立ち直れます。
認める事は大切
先日、ファシリテート研修、全4回の内の最終講義に参加してきました。
参加者が職場や家庭でファシリテートを実践したことを報告し、良かった点・反省点を参加者で話し合いをしました。
話のまとめで、講師から、
「最終的に大切なことは何だと気づきましたか?」との問いかけがありました。
参加者のみんなからは
「自分を俯瞰して見ること」
「話しやすい場を作ること」
「アイスブレイクをすること」
「洞察する力」
「否定しないこと」
など様々な意見が出ました。
残念そうな顔をした講師が、
「僕が伝えたいことを誰も言ってくれないな~」
と言った後、
「僕は、そのままのあなたでいいと承認することが一番大切だと思います」とお話されました。
「誰かを認める」ことは、とても大切なのですね。
自分と考えが同じ人も違う人も、
同じ一人の人間です。
ご縁があって、今、同じ時間を生きている者同士、
お互いを認め合うことを大切にしたいなと思いました。