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就職する時に障害をオープンにする・クローズにするメリットとデメリットについて

カラフル・金沢の利用者さんは、定期的に通うことによって、まず生活リズムを整えます。
同時に並行して、授業等を通してコミュニケーションを学び、気づきを得ます。

カラフルは楽しくて、ずっと居たいと思われるのは山々なのですが…
利用期間が生活訓練は2年間、就労移行支援も2年間と法律で決まっています。

利用期間の半ば頃を過ぎる頃になると、利用者さんは次第に就労に対して意識が高まり、本格的に就労に向けての準備に入ります。
就職活動をするにあたって、医師から自分の体力や能力について意見が入ります。
例えば、週20時間で一日4時間というように労働時間の目安が決められたりします。
その上、障害を持つ方が就職活動時、乗り越えなければならない一つの大きな壁があります。

障害をオープンにするか、クローズにするか?

オープンにした場合

ハローワークへ行くと障害者枠の求人があります。但し、一般の求人数より少なくなります。
仕事内容は主に簡易な事務作業、ピッキング、清掃等です。中には高度な知識が必要とされるプログラミングの募集もあります。
会社から障害に対する配慮が得られ、自分も会社も楽な関係を築くことができます。
しかし、任せられる仕事は、ある程度決められており、ステップアップしたくても出来ないことがあります。
また、賃金も一般に比べると低いようです。

クローズにした場合

数多い求人の中から自分の就きたい仕事に応募することが出来ます。
しかし、会社は障害のことを知らない為、自分に合わない仕事を任せられるかもしれません。
また、通院で平日に通わなければならないこともあります。その都度、休みをもらうことになり”何の病気ですか?”といずれ聞かれるかもしれません。
その時に障害をオープンにする方法もありますが、なかなか理解を得る事は困難なことです。

オープンをおススメします

私は、ほとんどの方は障害をオープンにしたほうがいいと思います。
その理由は、割り切って短期で働くのであればクローズでもいいと思いますが、
長く働き続けるには障害のことを隠しておくよりも知らせておくほうが、断然お互いに楽な関係が築けます。

例えば、薬を飲むときに、決まった時間に毎日飲んでいると”何の薬を飲んでいるの?”と会社の人から聞かれる度に”かぜ薬”や”ビタミン剤”と言い続けるのには無理があります。小さなことのように思えますが、本当の事を話していないというのは、かなりストレスがかかることになります。

医師から労働時間を決められているのに、残業や休日出勤を依頼された時に”大丈夫だろう”と引き受けてしまい、自分を過信をしたばかりに、症状が悪化してしまう恐れがあります。

オープンにすれば、もし自分が”音が気になる”・”人目が気になる”ということがあるのであれば、パーテーションを置いてもらったり、個別に部屋を用意してもらえることがあります。

オープンにしたくない理由は人それぞれだと思いますが、同じ働くのであれば、お互いに気持ちよく働くことが第一条件だと思うのです。

自分はどう働きたいのか?

自分はどういう働き方をしたいのか?何をしていることが生きがいになるのか?
これからの人生、働き方によって人と社会との関わりやつながりも違ってきます。

カラフル・金沢では、利用者さん本人の仕事に対する想いを大切にした就労支援を行っています。

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