カラフルでは、午前9時にはスタッフが教室に入り、利用者のみなさんが来られるのをお待ちしています。
利用者さんの朝のあいさつの仕方は人それぞれです。
ドアを開けると同時にあいさつされる方、靴を履き替えてからされる方、みんなの顔が見えてからされる方、スタッフからのあいさつでされる方、その他のパターンもあるかもしれません。
「あいさつ」はなぜ必要なの?
カラフルでは「あいさつ」を大切にしています。
その理由は、あいさつは世界共通のマナーだからです。
知らない人でも、元気に笑顔であいさつをすれば、その日をお互いに気持ちよく過ごすことが出来ます。
もし、近所の人に道で会った時に「あいさつ」をしないと、「どうしてあの子はあいさつをしないのかしら?」と不思議に思われたり、あいさつをしたとしても小さい声だと聞こえなかったり、顔を見てあいさつをしないと「誰にしたのかな?」と返事に困ってしまいます。
あいさつは自分の為でもあり、周りの人の為でもあるのです。
「朝のあいさつ」
「おはようございます」は、その日の始まりで、最初の大切なコミュニケーションです。顔色・声色でその人の体調や気分が分かります。そこから、「あれ?今日はどうしたのかな?」と変化に気づくことが出来ます。
「実は・・・」と利用者さんは自分に配慮して欲しいことをお話されます。自分の今日の気分や体調を聞いてもらうことで、利用者さんは、その日一日の過ごしやすさが違ってきます。
「帰りのあいさつ」
「さようなら」は、また明日ね!とみんなに伝えることです。私としては、利用者さんが「今日一日どのように過ごすことができたかな?」と確認できるものでもあります。元気な声や明るい顔が返ってくれば、「充実した時間を過ごすことができたんだなぁ」と思います。一方、弱々しい声が返ってくると「あれ?今日何かあったのかな?」と思います。そんな時は、「今日どうだった?」「何かあればいつでもお話してね」と声かけします。
あいさつは「するだけ」だと損をします
人間は、多くの目に見えるもの・目に見えないものから、あらゆることを瞬時に判断します。
それは人間の歴史の中で、敵か味方か判断をすることが生き延びるために必要なことだったからです。
現代では、たくさんの人がいる中から「この人は自分に合う人かな?」「信頼できる人かな?」と判断する指標の一つとなるのが、あいさつです。
いつも明るく元気にあいさつすれば「今日も元気な人だなぁ~見習いたいな♪」とさわやかな印象を与えることになり、相手も自分も気持ちよく、その日一日を過ごすことができます。次に会った時は、あちらからあいさつをしてくれるかもしれません。
あいさつをするほんの数秒間だけでも頑張ってニコッ(*’▽’)とするように心がけたいものです。
社会人になってあいさつがないと…
社会人になるという事は、自分の言葉と行動に責任を持つことです。
誰も代わってくれません。良い事も悪い事もダイレクトに自分に返ってきます。
また、社会にはルールがあり、それらは自然と身につくものではありません。自分から進んで学ぶ必要があります。
最初は気恥ずかしかったり、面倒だなぁと思うことも多いのですが、社会人としてのキャリアを積んでいくと、マナーを身につけたおかげで助かったり、スムーズに交渉を行うことが出来たりとプラス面が多い事が分かります。
あいさつも社会人としてのマナーの一つで、仕事の取引先の人や初めてのお客様に対して、自分のその日の気分であいさつをするのではなく、気持ちの良い対応を心掛けることがマナーなのです。
あいさつをしない人がいるのはどうしてだろう?
一般社会でも挨拶をしない人はいます。でも、それを見習ってはいけません。その人は誰にも注意されずに、ずーっと何十年もそうやってきたのでしょう。
仕事が出来たとしても、印象は悪いですし信用はされていないと思います。
上司や先輩方に注意されて、「もう嫌だ!!」と一度逃げてしまうと、ずっと逃げるクセがついてしまいますよ。
「あいさつ」は考え方ひとつです
「朝からヤル気がイマイチだなぁ~」「今日もダルイなぁ~」と心の中で思うのは自由です。
でも、元気なあいさつをすると、人は鏡なので、相手からも同じようなあいさつが返ってきます。
「元気にあいさつして良かった♪」と素直に思えます。
「あいさつ」によって、自分も相手もその日の印象がある程度決まってしまいます。
他の事で挽回しようとしても、第一印象というのは中々変える事は難しいものです。
「あいさつ」は簡単・単純なようで、奥が深いものです。それだけに毎日大切におこないたいものですね。