「哲学カフェ」を体験しました♫
「哲学カフェ」を知っていますか?
哲学カフェは、一つのお題について皆で自由に意見を言い合います。
今回は職業人講話のゲストの方の提案で「哲学カフェ」をみんなで体験しました。
私は入社してすぐの頃の研修で「哲学カフェ」を体験をしたことがあるので知っていましたが、利用者さんや他のスタッフは初めての人が多かったです。
お題は「仕事は本当にしなくちゃいけないの?」についてで、将来一般就労を目指す利用者さんにとっても、実際に働いている私にも興味深いテーマでした。
参加するにはルールを守りましょう♪
「哲学カフェ」にはルールがいくつかあります。
①ボールを持っている人だけが発言できる
②発言している人の意見を静かに聴く(話をさえぎらない)
③発言している人の意見を否定しない
④発言したいなぁ~と思ったら、無言で挙手してアピールをする
上記の基本ルールを守れない人は参加できません。
簡単なようで、実際にやってみると思わず相槌を打ちそうになったり、「ぐっ」と言いたいことを抑えないといけない場面があることが分かります。
哲学カフェが始まりました!
最初にボールを渡されたのはゲストさんと一緒に来られた友人の方でした。
「契約書に職業欄の項目があるから、仕事をしていないと契約出来ないかもしれないから」とのこと。
次にボールを渡されたのはスタッフでした。
「結婚した時、仕事をしなくてもいいと言われたからしなくてもいいと思う」と話し、また、
「仕事はしなくてもいいと思うが、仕事は楽しいです」とも話していました。
利用者さんは
「税金や社会保険料を納めないといけないから」
「自立するため」と話していました。
「働く必要がある」という意見が多い中、
ゲストの友人の方は
「出来るなら働きたくない。養ってもらいたい」
「専業主夫の方がいい」
とお話されました。
働きたい女性がバリバリ外で働いて、家の事は男性がフォローするという形があってもいいのでは?
とのこと。
確かに、男性が外に出て働かなければいけない、家族を養わなければいけないという規則はありません。
「へぇ~、そう考えている人もいるんだ~」と思いました。
本当に実現するかどうかは関係なく、常識に囚われない自由な発想だと思いました。
この意見を聞いて
「そんなの出来るわけないじゃない」
とツッコミたくなる人がいたかもしれないですが、哲学カフェのルールをみんな守っているからこそ、
安心して自分の本音が言えるのです。
あっという間に時間が来てお開きとなりましたが、結局結論は出ませんでした。
ゲストの方曰く「結論が出ず、モヤモヤしたまま終わるのも哲学カフェではありなのです」
とのことでした。
利用者さんの感想
利用者さんに「哲学カフェ」をしてみてどうだったか?尋ねてみました。
「お題に興味があったから、体の調子が良くなくて見学していたけれども、みんなの意見を楽しく聴くことが出来た」
「実際に働いた経験がないから考えるのが難しかった~💦」
「また、カラフルで違うお題で哲学カフェをやってみたい!」
「自分にはない意見や仕事に対する想いを聴くことが出来て新鮮だった」
などの意見がありました。
私自身も「何のために働いているのか?」と問われれば、
利用者さんが日々元気になったり、目標に向かって頑張っていくのを支援するのが楽しいからということもありますが、生活のためでもあるし、自分の好きなことをするためにはお金が多少は必要だからということもあります。
私が、せっかく同じ時間働くならば、一番何が重要なのかと思うのは、それをやっていると時間を忘れたり、自分がイキイキと楽しい!と思えることだと思います。
出来ることなら「嫌なこと・苦手なこと」は避けた方がいいかなと思います。
やっているうちにいつか必ずつらくなると思います。
昔と違って現代は色んな働き方があるので、利用者さんには自分に合った働き方を見つけて欲しいなと思います。